胸に染み込む作品の裏
昨日は、短大時代からずっとお世話になっている
染色専門の教授の退任記念個展をアートプラザに見に行きました。
先生の歴代の作品を見させていただいて、
なぜか胸の奥が、
くすぐられて、
嬉しいような、
もの悲しいような、
言い知れない感動に包まれました。
いつもすごい作品と向き合うと、この胸の奥がこんな感じになるのですが、
世界的にも評価を受けている先生の作品は、やはりすごいものがありました。
有難いことに、会場で先生と話をさせて頂いて、
何を大事にしているか聞いたところ
それは、作品にまつわる「感情」ということでした。
それぞれの作品に、先生の人生の幾多の苦難や、出会い、発見、感動、、、
色々なものがあって、この作品が生まれていました。
なにか作ろうと思って作るよりも、
この自然なスタイルが、
この世にどこにも存在しない個性のあるものを生み出しているんだなぁ~、、、
と深い感動を覚えました。。。
先生から聞いた作品に関する貴重なエピソードを少しだけ紹介します。
いくつもの器がならんだ作品。
これは、いくつもの糸?布?を巻いて固めて作っているのですが、
この作品を作る時期に、先生の友人がバイクの事故で亡くなったそうです。
その時、なぜかイメージの中で、
薄い霧のようなものが目の前に広がっていて、その向こうがキラキラ光っている光景が見えたそうです。
その霧を下でこぼさないように受け止めないと、、、ということから、
この作品が生まれたそうです。。。
なんだか不思議な話ですが、
作品と対峙したときに言い知れぬ感動が伝わってきた意味が、なんとなくわかった気がしました。
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