Hさん一家絵画完成~笑顔への光~
昨日、Hさん家族より去年からご依頼があっていた絵が完成し、納品に伺いました。
今回の作品には、ものすごく強い思いが入っています。
完成作品はこちらです☆
F15号油絵
タイトルは、笑顔への光にしました。
絵の部分アップの写真
今から説明する絵に関するエピソードは、
ものすごくナイーブでプライベートなことなので、
今回紹介するのをすごく悩んだのですが、
お二人より
「事実は変えようもないし、これを見て、同じような境遇で悲しい心のままでいる人が
ひとりでも救われたら嬉しいから、紹介していいよ」
というお言葉を頂きましたので、紹介させていただきます。
今回の仕事の依頼は、去年の6月の個展が終わってからでした。
奥さんから
「実は昔、出産に失敗して、一人子どもを亡くしてしまっててね、
その頃の家族で撮った写真って、笑顔のものが一つもないのよ。
だからいつか、その子を入れて笑った家族の絵を描いてもらって、
その頃抱いたままの暗い、晴れない気持ちを、変えたいなって思って、、、。」
という涙ぐまれながらのご依頼でした。
僕の中で、絵というものはイメージの世界。
イメージを創作する世界。
だからこそ、
人の心を変える力があると信じています。
なので、今回の仕事を引き受けました。
また、Hさん一家は、僕の前の仕事場の同僚で
仲良くお付き合いさせて頂いているので、
子どもたちの様子や、これまであった大変なことなど、いっぱい知っています。
だからこそ、僕に、、、、と、お願いされました。
今回、課せられたものは、とてもとても大きいものでしたが、
これこそ、絵描きのできる仕事だと思い、心を込め、制作に打ち込みました。
また、今回様々な奇跡的な出来事もありました。
絵の構成を決めるために、取材に行った日が、
ちょうど晴天で、お庭の菜の花が咲き乱れ、
H家から見える、子どもたちが大好きな電車も、
たまたま取材に行った時間に、そこを通りました。
後で聞いたら、そこには一日に一往復しかし通らない珍しい電車(ゆふいんの森号)
だったのです。
また、昨日の納品日がお二人の結婚記念日の次の日でした☆
こういった偶然も、きっと家族みんなが笑顔になれるようにと、
天国から見守っている赤ちゃんや、神様が用意してくれたのだと思います。
本当に有難い限りでした。
今回一番大変だったのは、
天国にいる赤ちゃんと、家族の笑顔でした。
この絵を見て、
みんなが心の底から笑顔になるようにと、
何度も何度も描きなおしました。
そして、昨日の納品。
かなりドキドキしましたが、梱包された作品を開けた瞬間
お二人から喜びのリアクションを頂き、
飾った後は、「家全体の雰囲気が変わり、明るくなった!この絵は家族の宝物やね」と、
本当に有難いお言葉を頂きました。
ここのところ、絵の仕事で悩んでいたのですが、
昨日の納品で、やはり自分にできることを一生懸命することで、
悲しんでいる人を、笑顔に変えることだってできるんだ、、、と
ものすごく大きい力を頂きました。
今回の制作をさせていただけたこと、本当に感謝致します。
Hさん一家が、笑顔に満ちた幸せな未来を築かれますよう、心から祈っています!!
ありがとうございました!!
kenta yoshgia 2011.6.4
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